長い旅の予算を「1日いくら」だけで考えると、航空券や保険のようなまとまった出費を見落としがちです。ここでは、費用を内訳に分けて見積もる方法と、見落としやすい出費をまとめます。
費用は5つに分けて考える
| 費用 | 数え方 | 見積もりのコツ |
|---|---|---|
| 移動費 | 区間ごと(片道) | 飛行機・バス・鉄道・船。回る国が多いほど区間が増え、合計が大きくなります。 |
| 宿泊費 | 1泊ごと×泊数 | 都市と宿のレベルで大きく変わります。2人なら1部屋を分けられます。 |
| 食費 | 1日ごと×日数 | 屋台やスーパー中心か、レストラン中心かで大きく違います。 |
| 現地交通 | 1日ごと×日数 | 地下鉄・バス・配車アプリ・観光地への移動など。 |
| 旅全体の費用 | 1回だけ | 海外旅行保険、ビザや電子渡航認証、予防接種、通信、荷物など。 |
SEKAI ROUTE では、都市ごとに宿泊費・食費・現地交通・観光費・移動費を入れると、滞在日数と人数をかけて合計し、予算からの残りを出します。旅全体の費用は「予算」タブの「その他の費用」に入れ、思わぬ出費にそなえる「予備費」(合計の何%か)も足せます。
物価の差は国によって大きい
同じ1日でも、物価の安い国と高い国では、宿泊費と食費が何倍も違うことがあります。たとえば東南アジアや南アジアの多くの都市と、北欧・スイス・アメリカの大都市では、同じレベルの宿でも料金に大きな差があります。
予算が限られているときは、物価の安い地域で長く過ごし、物価の高い地域は日数を短くすると、旅の日数をあまり減らさずに予算に収めやすくなります。
見落としやすい出費
- 帰りの航空券:最後の国から日本までの片道は、旅の最初には予約しないことも多く、見積もりから抜けがちです。
- 荷物と座席の料金:LCC(格安航空会社)では、預け荷物や座席の指定が別料金のことがあります。
- 空港と市内の移動:空港が市内から遠い都市では、往復の移動だけで、ふだんの1日の現地交通費を超えることもあります。
- 入場料・ツアー代:世界遺産や国立公園は入場料が高めのことがあります。行きたい場所が決まっていれば、都市のメモに書いておきましょう。
- カードの手数料と為替:海外でカードを使うと、為替レートに事務手数料が上乗せされます。手数料の率はカード会社によって違います。
- 通信費:eSIM や Wi-Fi のレンタル、ローミングの料金(海外でスマホを使う方法)。
- 洗濯・日用品・薬:長い旅では、現地で買い足すものが少しずつ増えます。
予備費をとっておく
病気やけが、ストライキや天候による欠航、急な予定の変更など、旅には思いがけない出費がつきものです。見積もりの合計とは別に、予備費をとっておくと安心です。たとえば合計の1〜2割をとっておくと、多少の出費には対応しやすくなります。
海外旅行保険は、こうした出費のうち医療費などをカバーしますが、すべてではありません(海外旅行保険の選び方)。
為替の変動にそなえる
円で予算を立てても、旅先では外国の通貨で払います。円安に動くと、同じ金額の現地通貨が円では高くなります。旅が長いほど影響を受けやすいので、予備費の中で考えておきましょう。
SEKAI ROUTE の「記録」タブでは、現地の通貨で記録した支出を、為替レートで円に直して予定とくらべられます。
予算を立てる手順
- 行きたい国と、だいたいの日数を決める
- 都市ごとに、宿泊費・食費・現地交通の目安を入れる
- 区間ごとの移動費(航空券など)を調べて入れる
- 保険・ビザ・通信など、旅全体の費用を入れる
- 残金がマイナスなら、物価の高い都市の日数を減らすか、宿のレベルを見直す
- 出発前と旅の途中で、実際の料金と支出に合わせて更新する